関西地区第3回例会 報告


2010年3月31日 更新



 2010年2月21日(日)11時より、京都大学 百周年時計台記念館(京都府左京区)にて日本動物看護学会「関西地区第3回例会報告」が開催されました。 今回は初めての京都開催ということもあり、参加者数について心配もありましたが、最終的に参加者は59名となりました。

11時の定刻となり、総合司会の山内かおり氏(OFFICE AniPro代表・動物看護師)の開会を告げるアナウンスで幕が上がり、続いて桜井理事長より開会挨拶が行われました。

午前中は桜井富士朗先生(帝京科学大学教授・本会理事長)に「英国の動物看護モデル〔Ability Model 2007〕の紹介」について講義をしていただきました。 イギリスのブリストル大学での取り組みを参考に、学問としての「動物看護学」を 確立させていくためにどのように考え、実行して行けばよいかを発表された。  昨年、職域団体である「日本動物看護職協会」が設立され、大きな目的の一つとして国家資格化がある。 実現させるためには必然的に職域を明確にしていく必要があり、そのためにも動物看護学の確立が必須命題となってくる。 本講演を通じてブリストル大学のAndrea K Jeffre氏とHiary A Orpet氏が発表された人の看護過程に基づいて作成した動物看護課程モデルの実例は大いに示唆を受けた。 看護記録を動物看護教育にどのように組み込んでいくのかは今後の課題であるが、個人的には、「看護記録をつけるということは、看護料を設定する基準になる」という箇所が特に印象に残った。

なお、この講義の関連発表として「入院看護記録の使用経験に関する考察−Orpet&Jeffery 式看護記録を用いて−加藤麻友香(大阪府立大学獣医臨床センター)」の発表が行われました。

午後からは浜名克己先生(鹿児島大学名誉教授)「犬と牛の比較繁殖生理学」 と題した特別講演をしていただきました。 「繁殖」とは、すなわち「生命」をつくり出すことであり、多くの知識と経験が求められる。今回、人間にとって非常に身近な存在の動物である犬と牛という、それぞれ特徴的な繁殖形態を持つ両種について様々な観点から比較し、違いを明確にされていった。 通常、私たち動物看護師は牛をはじめとする大動物と仕事で関わるのはほとんど無いと言っても過言ではない。そのため、それぞれの動物における相違点には発見が多く、勉強になった。特に、犬と全く違う牛の胎盤形成には驚きが多かった。


一般演題は下記の発表がありました。

1.野生ニホンザルの寄生虫検査 牧野 麻希子(天神川動物病院)
2.託児ルーム設置の経緯 高橋 佳代子(関西動物看護教育研究会)
3.犬の体脂肪率と血液生化学検査の関係 松井 桃子(Ron動物病院)
4.終末期看護における倫理的ジレンマ―舌癌患者の長期的入院を通して―山崎 州子(王寺動物病院)
5.当院における院内死についての検討 西 景子(北摂夜間救急動物病院)

<ランチョンセミナー> ワクチネーションの基本と応用   講師:須永 修(株式会社インターベット マーケティングマネジャー、獣医師) ランチョンセミナーは、当例会では初の試みとなる。 製薬メーカーの獣医師の方を講師に、私たちにとって非常に身近な、犬猫の感染症の概要や、ワクチネーションについてお話しいただいた。ワクチネーションは、動物を感染から守る有効な手段であり、特に仔犬においては社会化との兼ね合いも重要である。動物看護師にはこれらの正しい知識の習得と活用が求められる。今回改めて知識を整理でき、参考になった。 <出展企業名> 4社のご協力がありました。 アニコム損害保険梶A潟Cンターズー、潟Cンターベット、潟cmリス↓(出展会場の様子)

17時からは部屋を移しての親睦会があり30名が参加しました。

【ア山法子、井田竜馬、阿部令子報告より抜粋。一部事務局にて加筆】










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